3段昇って2段降りる

アウトプットのための1つとして・・・・・・一生続くかもしれないし、明日終わるかもしれない

岩瀬先生の学級経営講座を受講しました。

埼玉からの夜行バスの中、少しずつ今日の学びをまとめなおしてます。どうも、階段です。

 

今日、多分あげる時には過去ですが、岩瀬直樹先生(ゴリさん)の学級経営講座を受講してきました。

自分の思考のまとめのためにアウトプットしていきたいと思います。

 

岩瀬直樹という人物像

 

第一印象、そして終始受けた印象は「全承認」という感じでした。ニッコリ笑顔で語りかける、落ち着いた口調(時にユーモラスでしたが笑)、心地の良い掛け合い、凄く学びやすい雰囲気で終始進んでいました。

 

本などで語られていますが、昔は落ち着きの無い子だったらしいです。全然そんなふうに見えません。(ただ親近感は受けました笑)

 

最初の方にネタバラシしておくと、ゴリさんはこの1日を通して、学級が育っていくことを僕たちに経験して欲しかったそうです。なのでまとめもそんな感じで書いていきたいと思います。

 

ともあれ、まずは知識や情報から

 

なぜゴリさんは学習者中心授業の必要性を考えているのか、そして風越を作ろうとしているのか。その背景にある知識や情報を教えていただきました。

 

一斉授業を受けて半年に覚えている割合

 

あらすじを言える人が2%

キーワードを言える人が29%

 

ちなみにこの後、何度かゴリさんから口頭で言われたことが質問されるんですけどみんな「えーっと……」って感じになってました。笑 やはり一斉授業には限界があるのかもしれませんね。(決して一斉授業を否定しているわけではなく)

 

学級経営で学ぶことは多岐にわたる

 

みなさんは学級経営に必要なことはなんだと思いますか?

ルール、人間関係、規律、子ども理解、ユーモア、自治能力、教室環境、チームワーク、信頼関係、居心地、協力……

などなど、必要なことって沢山あって

 

教師の専門性の3要素

 

スキル・知識、理論・マインド(価値観)の3つが教師に必要な専門性だとおっしゃっていました。

 

「どれだけ知識があっても、バットの振り方を知らない人は試合に出れない」とおっしゃっていました。こういう例えスッと出てくるのも素敵だなぁ……

 

その3つの中心にはビジョンがあり、自分が目指す納得解であるらしいです。

 

25年後を生きる子どもたちへ

 

今、僕たちが受け持っている子どもたちは25年後に社会の中心になります。そのためには何を経験させればいいのだろうか?

という問いを投げかけられました。

 

当然答えることはできません。ひとつの考える根拠として25年前の日本を見せていただきました。

 

阪神淡路大震災イチローの活躍でオリックス優勝、ポケベル全盛期、デジカメが発売される、などなど今では当たり前のことや考えられないことばかりでした。(オリックスの優勝はとくに……)

 

25年したらスマホなんて過去の遺産のように扱われるかもしれない、そんな世界に生きていくんだなぁ、と感じました。

 

その中でゴリさんは「自分(たち)で学びつづける力をつけることが大事」だとおっしゃっていました。

 

この講座で終始仰っていたのは

 

「これが答えじゃないよ」

 

ということです。

 

今回の講座はゴリさんを追いかけて来た人たちが集まっています。そこで安易に答えを言うことに非常に気を付けている印象を受けました。この丁寧さも素敵だと感じました。

 

そのためには

 

学級には限界が来るんじゃないか、ということです。ゴリさんが作ろうとしている風越学園なんかはマルチエイジ(異年齢学級)です。ただ、同じ年齢の人を集めて同じことをさせるのには、もう今の社会では必要ではないのかもしれませんね。

 

学級の変遷

 

そもそも学級っていつから始まったのか?

海外では産業革命期、日本では明治のあたりです。このどちらも「国力を高めるために優秀な労働者が欲しい」という背景があります。つまり優秀な労働者を作るために、学級による一斉授業はとても効率が良かったのです。日本もその例に漏れず、欧米列強と渡り合う力をつけていきますね。

 

明治ということは1800年後半です。今から150年前くらい。その学習の方法が今も残っているというのは確かに違和感がありますね。もちろんこれが全てダメ!学習者中心最強!ってわけではありません。ただ、さっきも述べたとおり、学級であったり、一斉授業であったりは過渡期を迎えているんですね。

 

ゴリさんはここから社会は加速度的に変化していく。求められるのは21世紀型学級経営だ、とおっしゃっていました。

 

これにも、一応ゴリさんなりの答えはいただきました。それは

 

「学級は民主的なコミュニティにしていくべき。選択する力をつけていくべき、当事者意識をつけていくべき」

 

この辺りが教室リフォームなどの実践につながっているんだろうなぁ……

ぼくも強く共感しました。

 

エージェンシー

 

エージェンシーとは生活経験や社会参加から、物事をより良くする影響を与える力です。

 

 

 

ここまでがゴリさんが学芸大学の教授として持っていた授業をギュッとした内容です。この辺りを共通理解していくとがこの後の講座にいい影響を与えたと思います。教室でも質の高い共通言語が多いと良いように……

 

まずはコミュニケーションの量

 

ここからはゴリさんの学級経営を講座を通して体験していきました。まずはコミュニケーションの量を圧倒的に増やす。この圧倒的ってひとつのキーワードだと思います。

 

行ったアクティビティ

ドブル

シャベリカ

ゆびずもう

あっちむいてホイ

メイクスリー

ビート

7ー11ジャンケン

 

人ってほっといたら、どうしても同じ集団で固まってしまう。おそらくみなさんもクラスでグループってあるんじゃないでしょうか?

それを混ぜる、繋ぎ直す。その営みをただ、繰り返し続ける。それによって

 

人と関わるっていいな!

ルールを守るっていいな!

 

ということを体験知していきます。

 

余談ですがゴリさんが言っている日本を三大芸能であるドッチボール、フルーツバスケット、ハンカチ落とし。この3つの遊びには

活躍できる人とできない人がいる。

待ち時間がある。

参加が強制される。抜けることもできない。

関わりが薄い。

などなど

 

待たされる時間が多くなればなるほど、子どもたちはふざけ始めます。なぜなら楽しくないから。

 

やりたくなるもの 自己決定理論

有能感、自立性、関係性

この3つが揃ったアクティビティを絶えず続ける。温め続けることが、まずはなんとなく集まった人たちを集団にするのです。

 

温めるにはアクティビティ以外でも、出来ていないことではなく、出来ていることに注目する。子どもの手持ちの能力を引き出す。それを「手持ちの能力の全面開花」というそうです。まぁ、たしかにマイナスのフィードバックで人の能力が上がれば、そんな楽なことはないですね。

 

気をつけなければいけないのは、子どもたちと距離が近くなればなるほど、温めることは難しくなる。この言葉はすこし考えていかなければいけないです。

 

とはいえ、授業をしなければ

 

我々はこのアクティビティやらゲームやらをやり続けるわけにはいけません。授業もしなければいけない。では、授業の中でコミュニケーションを増やすにはどうすればいいのか?

 

そんな時に魔法の道具

 

ミニホワイトボードを利用することです。ホワイトボードの良いところは

・意見が可視化される

・意見が言いやすい(書きやすい)

・待ち時間が生まれにくい(場を冷やしにくい)

 

などなど。この特性使って授業にコミュニケーションを増やしていきます。挙手ではなく、ホワイトボードに書く。それを交流する、ということを行います。

 

例として口に2画出すゲームをしました。個人で考え、ペア、グループ、全体と増やしていき、自分の答えを増やしていきます。どんどん自分の活動があるので待ち時間なんてものはありませんし、コミュニケーションもたくさん生まれます。

これを一斉でやったら……待つ子どもが増えるのは簡単に想像できますね。

 

授業でも日常でコミュニケーションをガンガン増やしていく。そしてある時、質の深いコミュニケーションが増えていく。つまり量が質に転換して行くのです。その辺りから深いコミュニケーションをこちらから仕掛けて行きます。

 

深いコミュニケーションとは

 

深いコミュニケーションはオープンクエスチョンを使って行っていきます。オープンクエスチョンとははい・いいえや数量で答えられないものです。その中でもさらに絞り8つを提示していただきました。

1というと?

2どんな感じ?

3もう少し詳しく教えてください

4例えば?

5具体的ならどんな感じ?

6どんなイメージ?

7エピソードを教えてください

8ほかには?

 

これらを使いながらエピソードを聞き出す。うまく聞き出せたら、そのエピソードが映像で浮かぶはずです。浮かばなければ魔法の言葉「ほかには?」

 

これ、最初はぎくしゃくして、話しにくいし聞きにくいんです。で、ついつい違う質問をしてしまう……でもそれは話し手の話したいことではなくて、聞き手が聞きたいことを聞いてしまっている。これは教師の日常もそうです。オープンクエスチョンをつかって子どものケンカの仲裁の例を見せていただきましたが、あんなに丁寧に聞けてないなぁ、反省。

 

ただ、これはスキルなので練習すればするほどうまくなる。とくに話し手側。最初は一文だったのに勝手にペラペラ話すようになる。そうすると質問もしやすいですね。

 

お互いオープンクエスチョンを使っているときにゴリさんが会場を回って動画を撮っておられて、そのあと見せていただきました。

だれも動画やゴリさんに気づかず、真剣に話し続ける。そんな映像が流れました。そんなときに一言

 

「こんなクラスにしたかないですか?」

 

ぼくは力強くうなずきました。コミュニケーションの量が質に変わっている瞬間は教師なんて目に入らず、眼の前に没頭する。こんな子どもたちを育てたいと思いました。

 

ふりかえることの大切さ

 

最近、ぼくの周りではふりかえりに関する話題がよく上がる。前のエデュシークなんかもその話題があった。だからこそこの話はすごく解像度が高く理解できた。

 

ゴリさん曰くふりかえりとは「自分の行動の前提を問い直し、進んでいくため」と言っておられた。

 

経験から学び、自身を批判し、考えながら変化し、より良く行うため。

 

つまり自分の当たり前を疑って成長していく

 

でも、ふりかえりは難しい!!

なぜなら痛みが伴う。そしてふりかえっても自分の前提に気づくのは難しい。

 

しかし、ふりかえりはしていくべき。なぜなら「在り方」を磨くため。

 

さまざまな実践を導入して、どれだけいい「やり方」があったとしても、自分の「在り方」が磨かれていなければ、それは張子の虎。実践が失敗したり、パッチワーク化するのはこの「在り方」が磨かれていないのも原因なんだろうなぁ、とか考えていました。

 

ふりかえりの仕方

 

氷山モデルを使って、ふりかえりの階層を教えていただきました。行動、思考、感情、望みの4つがあり、表出するのは行動だけ。だからその行動から感情や望みをふりかえらないといけない。

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こんな感じです。

 

もう一つふりかえりの仕方でALACTモデルの提示していただきました。

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ぼくたち教師は、問題があったときに振り返るとすぐに、行動の選択を行なってしまいます。そうではなく、まずその起こった背景を別の視点から見ることが大切です。ぼくたちでいうなら子供側から。

ゴリさんはいくつかの例を挙げて説明してくださいました。

 

砂遊びをやめない子がいる→じゃあ、こうしてみよう

 

ではなく

 

砂遊びをやめない子がいる→なぜやめないのか?子どもはどう願っているのか?→まだ満足していない?→授業での活動の時間が短かった?→じゃあ、次は導入を短く

 

みたいな感じです。背景を考え、本質を理解してから行動を選択するのが良い、ということです。

 

ふりかえりには伴走者を

 

とはいえ、やはり続かない。その中でゴリさんからの提案は伴走者をつけること。みんなの教室でいう中川綾さん。

 

今でいうなら隣のクラスの先生かなー。4月からなら異動してきた先生で頼めそうな人がいた頼んだみたい……

 

共同修正の概念

 

最後にゴリさんが教室の真ん中におきたい概念として共同修正について語ってくれました。

 

共同修正とはそのコミュニティのメンバーでより良くし続けるプロセス。つまり学習者とともに作っていく、そして子供からフィードバックをもらうということ。

 

これってつまりゴリさんが最初にいった21世紀型学級経営、民主的なコミュニティなんだろうなぁって思いました。今日したリフォームなんかはモロにこれ。

わからない、こまった、助けてが言える雰囲気を作っていくこと。うちのクラスはまだまだだなぁ……

 

子どものやりたいを尊重する。そしてそれを試行錯誤できる場や技術を伝えること。ホワイトボードを使ってやるお悩み相談などを教えていただきました。

 

最期には参加者だけで、お悩み相談をして会を終わりました。

 

このときにはもうゴリさんは必要なくて(失礼な意味ではないですよ!)、自分たちで少しですが自走することができました。

 

これがゴリさんの1年間なんだ!っていう感覚が、身体の中から湧き上がってきました。すっごい鳥肌。

 

最後に

 

この会を倒して学んだことをいくつか書いて終わりにします。

 

一つ目

ぼくの行った目的はゴリさんの位置を知り、自分との相対的な距離や方向を知ることでした。自分なりにゴリさんの真似をしてうまくいったこと、いかなかったことがありますが、「進む方向は間違ってないんだ」ということを大きく感じ取れる一日でした。本当に行って良かったです。

 

二つ目

丁寧さが大切であるということ。ついつい飛び道具的な実戦、派手な実践に目が行きがちですが、そうじゃなくて、なぜ、それをするのか、どのようにするのか、そしてどうやって続けて行くのか。この辺りを丁寧に丁寧にしていかなければいけないと思った。畳を置いてもクラスは良くならない。ホワイトボードを渡しても対話的にはならない。大切なのは丁寧にクラスに落とし込んでいくこと。

 

三つ目

学び続けることの大切さ。教育って答えのない問いにぶつかり続けると思うんです。良い教育って?これから子どもにつける力は?挙げ出したらキリがありません。その問いに対して、自分なりに答えを持っておくこと。そして、それを言語化できるようにすること。これがゴリさんはすごかったです。とくに言語化の方はすごい解像度でした。当たり前だけど自分とでは見えている世界が違うんだ、と実感しました。そのためにはやはり学び続けること、これはこれからも頑張っていかないといけません。

 

8時間ほどの長丁場でしたが、一瞬に感じました。それくらい濃度の濃い学びでした。ゴリさんはこれから風越のほうに集中されるそうですが、いつか、また話を聞きたいなぁ……

もちろん風越にも行ってみたい。そのためには今日学んだことを生かし続ける。それしかありません!さぁ、頑張るぞ!!

 

改めてゴリさん、素敵な学びの会をありがとうございました!!

初日はプロジェクトアドベンチャーから

ついに子供たちがきましたね。4時間授業ですが、ヘロヘロな階段です。

 

今日は給食なしの4時間授業だったので教科書を使う学びなどはせずにコミュニケーション多目で過ごしました。

 

その中でも4時間目に行なったプロジェクトアドベンチャー(以下PA)についてアウトプットしていこうと思います。

 

プロジェクトアドベンチャーとは

 

PAとはアメリカ発祥の体験型の学びです。ゲーム形式なものが多く、楽しさの体験の中で様々な気づきを見つけていきます。

詳しくはhttp://www.pajapan.com/aboutpaj/aboutpa/まで

 

さて、今回行なったPAはペーパータワーというものです。

 

ペーパータワーとは

 

ペーパータワーとは、その名の通り、紙を積み上げてタワーを作っていく活動です。

「紙を積み上げるだけでなにが学びなの?」って感じの人も、もしかしたらいるかもしれません。ただ、やっぱりすごく学びのある活動なんですね。

 

作戦タイムで溢れる対話

 

詳しく内容を説明すると各班に同じ枚数の紙を配ります。今回は8班にそれぞれ20枚ずつB5の紙を配布しました。

まずは1枚だけを使って、班のメンバーと作戦会議をします。今回は5分取りました。紙を折ったり、曲げたりしながら班のメンバーとあーでもない、こーでもないと対話する姿を見ることができました。紙が1枚しかないので、自然と班のメンバーこころの距離も近づいていました。

 

その後、実際にペーパータワーを建てる時間です。今回は7分取りました。

 

スパイタイムからの作戦会議

 

7分経つと各班の高さを測り、順位を決めます。これで終わり、ではなく2回戦を行います。ただ、そのまま始めるのではなく、スパイタイムをとりました。

 

スパイタイムとはその名の通り、他の班の良いところを盗みにいく時間です。その際に全員に1枚の紙を配布して、自分の手元で工夫がわかるようにしました。

 

この時、クラスですごく良い場面がありました。お互いのタワーの工夫を交流していたところです。正直言って、タワーを見て、自分の班に帰ると思っていました。しかし、自分たちから良いところや工夫を説明し合う姿を見て、「あぁ、成長してるんだなぁ……」と感じました。

 

話がそれましたね。そこから自分たちが調べてきた工夫の交流もかねて、作戦タイムを取りました。その後、2回戦を行いました。

 

全ての班が1回戦より高くて積むことができました。(厳密には倒れてしまったところもありますが笑)

 

ふりかえりを忘れずに

 

「あー、楽しかった!!」で終わらずに、ここでふりかえりを行いました。班で話し合ったこと、全体でいくつか聞きました。

話し合いの視点は「PAでよかったところ、悪かったところ」「実生活につながるところ」です。

 

良かったところは

・みんな笑顔だった。

・話し合いが活発だった。

・1回戦より2回戦の方が高く積み上がった。

・他の班の良いところを真似できた。

・工夫を教えてくれた。

・ミスを笑い合えた。

 

悪かったところは

・夢中になりすぎて、作戦が伝わっていないことに気がつかなかった。

・一人が積み過ぎた。

 

などが出ました。

 

実生活にいかしたいところは2つ出ました。

・授業でもわからないことは聞くし、どんどん真似していけば良いと思った。

・話が伝わっているかは、どんな時も確認したほうが良いと思った。

 

といったところでチャイムが鳴りました。

 

こんな感じで月に2.3回PAを行っています。個人的にはPAという眼鏡をかけることで、普段は見えない学びや成長の仕組みや秘密を知ることができると考えています。

 

今年実践し始めたので、まだまだの部分はありますが、こんな感じでやっています。違うところやズレてるところがあったらぜひご指摘ください。

 

ちなみに時間配分は

ルール説明3分

作戦会議5分

タワー組み立て7分

スパイタイム8分

作戦会議5分

タワー組み立て7分

振り返り10分

でやりました。合間合間にすこし時間がかかるのでこれで50分くらいになります。

 

では、今日はこの辺で!

 

 

 

 

エデュシークへ行ってまいりました。

三ヶ日も終え、みなさんそろそろ正月モードは終わりましたか?

完全に昼夜逆転してしまった階段です。笑

 

さて、今日は新年の一発目のセミナーに行ってきました!その名も!

 

 

エデュシーク!!(奥さんがこの名前めっちゃ気に入ってます。笑)

 

登壇者はとっくんさん、若松さん、葛原さんの3人でした。話は三者三様で、とっても聞き応えがありました。

 

内省の鬼

とっくんさんとはちょこちょこ話をさせてもらってますが、やはり振り返る力の高さは圧巻でした。

今回も抽象的なテーマ「わかりにくいものを わからないまま わかろうとする」(あってる?笑)から話は始まりました。

 

振り返り、泥臭く、一歩ずつ。これがとっくんさんの話しを聞いた感想です。さまざまな実践や授業をしていく中で、不安もあるし、葛藤も絶対にする。その時に、それらも全部抱えて進んでいくことがやはり大切だと思いました。

 

思考の鬼

葛原先生も何回かお話を聞いたことがありますが、主に「けテぶれ」についてでした。今回は心マトリックスについてのお話でした。

 

もう、情報の洪水、知識の氾濫、こっちも脳みそフル回転にしないと、すぐに置いて行かれそうでした。笑

 

ただけテぶれの時もそうでしたが、全てが一貫してるんですよね。心マトリックスをどのように使っているのか、子どもにどう譲り渡しているのか、その姿勢の根底に流れるものは常にブレていない印象を受けました。

 

個人的なキーワードは「視点」「解像度」「いつでも・どこでも・だれでも」です。

 

見取りの鬼

若松先生のお話は初めて聞かせて頂きました。同じ市内にこんな凄い先生がいるんだなぁ、と思いました。同じ学校の樋口先生の話もいつか聞きたいです。

 

若松先生が今回提示されたのは「問い」というキーワード。ぼくたち教師なら毎日でも向き合ってるものです。ただ、その「問い」をどのように扱うのかは難しさを感じています。

 

若松先生の凄さは子どもの問いから学習を進め、それをうまくまとめていくこと(コーチング?)していくことだと感じました。個々がもっている問いの種類や質、さらに問える能力からグルーピング、ペア、全体を混ぜて、問いを収束していく過程は、ぼくがとても憧れる授業のひとつです。それを成す技術や見取り能力、それらはこれから学んでいかなければいけないと思いました。

 

まとめ

最後にらいざさんが言っていたことが、ぼくたちが感じ取らないといけないことだと思ってます。

 

3人とも具体的な実践をして、抽象的な事実を抜き出して、そこからまた具体的な実践していく、そんな具体と抽象の往還を繰り返してきたのだと思います。それは「泥臭く」であったり、「文脈」であったり、様々な言葉で表されてきたと思います。

 

ぼくたちは実践も持ち帰るのではなく、そこから抽象を抜き出して、自分の中に身体化しないといけない。

 

さて、明日から仕事始めです。がんばっていきましょう。

色々な場を持つ

なんか昨日はTwitterが少し盛り上がっていましたね。すこし食当たり気味の階段です。

 

今日はこれから教育アップデート研究所の人たちとオフ会してきます。

 

教育アップデート研究所とは

 

さて、なぜぼくが教育アップデート研究所に入ったかというと教アプの経営者(経営者であってる?)のババロアさんとの関わりがあったからです。

 

ぼくは毎日、学級通信を書いているんですが、ババロアさんも同じく多くの学級通信を書いておられました。そこで少し話をさせて頂いて、教アプの話が出てきて、流れで入りました。笑

 

教アプはまだまだできたばかりのオンラインサロンですので、これからどんどん良い場になっていけばいいな、と思ってます。

 

教アプとかオンラインサロンとかに限らず、さまざまな場を持つことは絶対に大切だと考えています。一つの場しかないと、どうしても考え方が偏ったり、同じ方向の意見しかもらえない気がします。

子どもとたちにもよく言いますが、頼れる場が多いっていうのは素晴らしいことだと思っています。

 

では、今日はこの辺で!!

1冊目「はじめに子どもありき」

さて、新年明けて2日目になります。みなさんいかがお過ごしでしょうか?ぼくはユニクロとワークマンに服を買いに行ってきました。どうも、階段です。

 

今日はブログ2記事目ということで(どんなことなのか)書評をしたいと思います。書評っていう書き方はもはやカッコ良すぎる。ただの感想ですね。

 

今回の本はこちら

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平野朝久先生の「はじめに子どもありき」という本です。この本はつっち〜@tuchiblankaさんに譲って頂きました。

 

元々気になっていた本ではあったのでスイスイ読めました。

 

子ども観を変える

平野先生はさまざまな実践、方法、施設がどれだけあろうと子どもたちが自ら学んでいく「能動的学習者」であるという子ども観がなければ、どこがで頭打ちしてしまう、と言っておられます。

自分もやっぱりどこかで「子どもは指示しなければいけない」「教師が導かなければいけない」という感覚がどうしても捨てられません。まずはそこを変えていくことから始めていかなければ……

 

満点主義ではなく零点主義

こちらも先程の子どもに対しての関わり方・見方の話に近いです。我々教師はどうしても失敗に目が行きがち……

それはやはり「失敗を正してあげなければ……」という気持ちがあり、それが教育だとさえ勘違いしてしまうことが、自分はあります。それは満点主義の考え方です。100点の正解があって、それに到達していない部分があるから、指導してしまいます。つまり99点でも、1点のミスがあるとそれは、指導対象となってしまいます。(実際は1点くらいではなんともないと思いますが……)

10点しか取れない子がいたとしても、その10点分は取れるようになっているわけです。その10点分を認めてあげることが大切なわけですね。引き算思考ではなく足し算思考でいきたいものです。

 

子どもと共に創る授業

教師は答えを知っているし、それを教えます。というか教えたいです。でもそこに追究の情熱ってないんですよね。教師が追究の情熱をもっていないと、子どもと向いている方向が違います。もちろん、子どもに助言や手助けはすべきですし、答えを知っているものとしての動きはしていくべきです。

ただ、ここで忘れてはいけないのは結局、教師も同じ課題を追求していくものであるというスタンスです。同じ教材・課題であっても、教師が追究者のスタンスであれば、常に新しい発見や気づきがあります。それこそが「子どもと共に創る授業だ」と書かれていました。眼から鱗。

 

最後に

ぼくはやりたい実践にあふれていて、すぐに飛びついてしまいます。いわゆる「実践のパッチワーク」になってしまいがちです。それはたとえばTwitterなどで、キラキラした実践報告を受けるのが、一つの理由だと思っています。「〜をすれば子どもたちが自分たちで動き出しました!」「〜によって、主体的に子どもたちが学んでいます!」「〜の実践は誰でも可能です!」などなど……

ただ、そのキラキラに惹かれて実践をしたり、詰め込んだりするとどうしても失敗することが多いんですね、不思議と。やっぱりどんな実践も目の前の子どもにフォーカスをあてないと失敗してしまいます。こんな当たり前のことをつい忘れてしまうぐらい、あのキラキラは強烈なんですよね笑(ぼくだけかな?)

 

ただ単純に目の前の子どもたちと泥臭く進んでいくのが1番の近道なんですよね。急がば回れ、なんでこのことを忘れるんだろうなぁ……

 

自分はそのキラキラにすっごく惹かれやすいし、新しい物好きです。ハッキリと自覚があります。だから、この本を読み直すことで、バランスを取っていかないといけないなぁ、と思います。

「実践ありきになってるなぁ……」「子どもと自分の熱量に差がある」っていう人は是非読んで下さい!!

では、今日はこのくらいで!!

 

ブログ始めました。

はじめまして、階段と申します。Twitterを始めた2019年があっという間に終わり、気がつけば2020年になっていました。2020年はアウトプットの年にしたいと思い、勢いでブログを始めました。右も左もわかりません、みなさん、よろしくお願いします。

 

さて、初めての記事なので何を書いていいのかわからないので、とりあえず新年の抱負をしていこうかと思います。

1.ブログをつづける

2.読書50冊

3.残り3ヶ月、全力で駆け抜ける

4.2020年度のクラスを史上最高に

5.車を買う

 

一体これは誰に需要があるのか、書いていて疑問に思いましたが、気にしません。今年の12月31日に思い出して、またチェックしていきます。

それではこれからよろしくお願いします!